日常40

あれはどういう目だろう。電車内で急に目があった。一瞬の出来事だった。 光の強い目。輝く目。希望を宿す目。何かに夢中になっている目。違う。 退屈な気分を払拭するような、少しうらやましいような目に射抜かれた午後だった。

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もう日は落ちていた。薄暗い中なにげなく部屋に入る。思いがけず床が張られている。そして、床の質感に心を奪われる。光沢のない木が夕日を受けて、鈍く光っている。 ところどころに節を残した木目。ランダムに配置された継ぎ目。絶妙な…

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日常36

林道を下っていく。 ふと以前気になっていた渓流に行き当たる。川辺まで降りれるポイントを見つけ近づいていく。 轟轟と流れる水。少し肌寒い。 ひとしきり撮ったら川辺を離れる。遠ざかる轟音。森のさざめきが戻ってくる。 自転車に…

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