洗面所とキッチンの壁面タイルの目地が施工された。
まー、オシャレ。イメージどおり。
細部の粗さは確かにある。
扉の収まりが悪かったり、床の傷、壁紙の破れもある。
だが、そんなことを忘れさせるほどの全体の雰囲気の良さがある。
居心地のよさがある。
いい家になったのだ、という実感がある。
早くかたずけを済ませ、全貌をここに公開したい気持ちはつのる。
でも、ほんとうは誰にも見せずに妻と永遠にふたりじめにしたい気持ちもある。
ここで、これから何十年も穏やかな生活が送れると思うとじんわりとうれしい気持ちがする。
夫婦二人、ここまできたんだなぁと。
反面、自分の悪いところ、物へ執着しすぎるところが顔を覗かせる。
変に完ぺき主義なこと。
物が傷つくことや、壊れることへの恐怖心。
そんなことに怯えている僕がいる。
そんな自分が嫌になる。
そして、寝て起きると、自分を好きになっている。
メンタルの安定感がほしい。