もう日は落ちていた。薄暗い中なにげなく部屋に入る。思いがけず床が張られている。そして、床の質感に心を奪われる。光沢のない木が夕日を受けて、鈍く光っている。

ところどころに節を残した木目。ランダムに配置された継ぎ目。絶妙な色味。

そのすべてがしっくりとおさまっていた。